マタイの福音書:第16章マタイの福音書第15章第21節~第28節:ある異邦人女性の信仰

2015年12月17日

マタイの福音書第15章第29節~第39節:イエスさまがたくさんの人々を癒やす、イエスさまが四千人に食べさせる

第15章



(英語は[NLT]、日本語は私の拙訳です。)


Jesus Heals Many People

イエスさまがたくさんの人々を癒やす


29 Jesus returned to the Sea of Galilee and climbed a hill and sat down.

29 イエスさまはガリラヤ湖へ戻り、丘に登って座りました。

30 A vast crowd brought to him people who were lame, blind, crippled, those who couldn’t speak, and many others. They laid them before Jesus, and he healed them all.

30 大ぜいの群衆が、足のなえた人、目の不自由な人、手足の不自由な人、口のきけない人、ほか多くの人たちを連れて来ました。群衆が彼らをイエスさまの前に置くと、イエスさまは彼ら全員を癒やしました。

31 The crowd was amazed! Those who hadn’t been able to speak were talking, the crippled were made well, the lame were walking, and the blind could see again! And they praised the God of Israel.

31 群衆は驚きました。ずっと話せなかった人が話し、手足の不自由な人は治され、足のなえた人が歩き、目の不自由な人は再び見えるようになりました。そして彼らはイスラエルの神さまを賞賛しました。



Jesus Feeds Four Thousand

イエスさまが四千人に食べさせる


32 Then Jesus called his disciples and told them, “I feel sorry for these people. They have been here with me for three days, and they have nothing left to eat. I don’t want to send them away hungry, or they will faint along the way.”

32 それからイエスさまは弟子たちを呼んで言いました。「私はこの人たちをかわいそうに思います。彼らは私と三日も一緒にいて、もう食べる物を持っていないのです。私は彼らを空腹のままで帰らせたくありません。さもないと彼らは途中で気を失うかも知れません。」

33 The disciples replied, “Where would we get enough food here in the wilderness for such a huge crowd?”

33 弟子たちは答えました。「この荒野で、こんなに大ぜいの群衆に、どこで十分な食料が手に入るでしょうか。」

34 Jesus asked, “How much bread do you have?” They replied, “Seven loaves, and a few small fish.”

34 イエスさまはたずねました。「パンはどれぐらいありますか。」弟子たちは答えました。「七つです。それと小さい魚が何匹かあります。」

35 So Jesus told all the people to sit down on the ground.

35 そこでイエスさまは群衆に地面に座るように言いました。

36 Then he took the seven loaves and the fish, thanked God for them, and broke them into pieces. He gave them to the disciples, who distributed the food to the crowd.

36 それからイエスさまは七つのパンと魚とを取り、それらを神さまに感謝し、裂いて分けました。イエスさまはそれを弟子たちに与え、弟子たちは食料を群衆に配りました。

37 They all ate as much as they wanted. Afterward, the disciples picked up seven large baskets of leftover food.

37 群衆は全員が食べたいだけ食べました。後で弟子たちは大きなかご七つ分の余剰の食料を拾い集めました。

38 There were 4,000 men who were fed that day, in addition to all the women and children.

38 その日に満たされたのは女性全員と子供に加えて男が四千人いました。

39 Then Jesus sent the people home, and he got into a boat and crossed over to the region of Magadan.

39 それからイエスさまは群衆を家へ帰らせ、舟に乗ってマガダン地方へ渡りました。




ミニミニ解説

マタイの福音書第15章の最後の部分です。

今回と同じ記述は「マルコ」に見られます。マルコのMark 7:31-8:10(マルコの福音書第7章第31節~第8章10節)、今回も前回の続きです。「31 それから、イエスはツロの地方を去り、シドンを通って、もう一度、デカポリス地方のあたりのガリラヤ湖に来られた。32 人々は、耳が聞こえず、口のきけない人を連れて来て、彼の上に手を置いてくださるよう、願った。33 そこで、イエスは、その人だけを群衆の中から連れ出し、その両耳に指を差し入れ、それからつばきをして、その人の舌にさわられた。34 そして、天を見上げ、深く嘆息して、その人に「エパタ」すなわち、「開け」と言われた。35 すると彼の耳が開き、舌のもつれもすぐに解け、はっきりと話せるようになった。36 イエスは、このことをだれにも言ってはならない、と命じられたが、彼らは口止めされればされるほど、かえって言いふらした。37 人々は非常に驚いて言った。「この方のなさったことは、みなすばらしい。耳の聞こえない者を聞こえるようにし、口のきけない者を話せるようにされた。」 1 そのころ、また大ぜいの人の群れが集まっていたが、食べる物がなかったので、イエスは弟子たちを呼んで言われた。2 「かわいそうに、この群衆はもう三日間もわたしといっしょにいて、食べる物を持っていないのです。3 空腹のまま家に帰らせたら、途中で動けなくなるでしょう。それに遠くから来ている人もいます。」4 弟子たちは答えた。「こんなへんぴな所で、どこからパンを手に入れて、この人たちに十分食べさせることができましょう。」5 すると、イエスは尋ねられた。「パンはどれぐらいありますか。」弟子たちは、「七つです」と答えた。6 すると、イエスは群衆に、地面にすわるようにおっしゃった。それから、七つのパンを取り、感謝をささげてからそれを裂き、人々に配るように弟子たちに与えられたので、弟子たちは群衆に配った。7 また、魚が少しばかりあったので、そのために感謝をささげてから、これも配るように言われた。8 人々は食べて満腹した。そして余りのパン切れを七つのかごに取り集めた。9 人々はおよそ四千人であった。それからイエスは、彼らを解散させられた。10 そしてすぐに弟子たちとともに舟に乗り、ダルマヌタ地方へ行かれた。」([新改訳])。

「マタイ」・「ルカ」=「マルコ」+「Q資料」+「独自の資料」の公式にあてはめると、この部分は「マルコ」からの採用なのでしょうが、かなりマタイ独自の編集が入っているようです。「マルコ」に書かれているイエスさまが口のきけない人を癒やした詳しい様子は「マタイ」では割愛されています。「マルコ」ではイエスさまが北方から戻った場所が、「デカポリス地方のあたり」と書かれていて、これはカペナウムなどのあるガリラヤ湖北岸ではなく、湖の東南にあたります。北から戻ってきたのにどうしてカペナウムを通り越してわざわざ湖の東南へ行くのか、やや不自然な感じがします。「マタイ」では、戻った場所は単に「ガリラヤ湖」とされているだけでどこに戻ったかは詳しく書かれていません。また「マルコ」では最後にイエスさまが向かう場所が「ダルマヌタ地方」とされているのに対し、「マタイ」では「マガダン地方」となっています。どちらの地方も、どこにあったのかはよくわからないようです。

イエスさまが北方から戻るとすぐに群衆が押し寄せてきて、イエスさまに癒やしの奇跡を求めます。イエスさまは連れてこられた人を全員癒やしてしまいます。

続いて四千人に食べさせる話が続きます。これは第14章第13節~第21節に書かれていた「五千人に食べさせる話」とそっくりです。違うのは群衆の数(男が五千人と四千人)、最初にあったパンの数(五つと七つ)、最後に食べ残しを集めたかごの数(十二のかごと七つのかご)の数字部分だけです。

これは同じ出来事を伝える話が、あちこちへ伝えられていくうちに細部の数字が変わっただけで、この奇跡が行われたのは実際は一回なのか、似たような奇跡が別々の場所で二回行われたのか、真相はわかりません。が、もし似たような奇跡が繰り返されたのであれば、さすがに弟子たちも二回目には、「この荒野で、こんなに大ぜいの群衆に、どこで十分な食料が手に入るでしょうか」などとは言わず、さっさと手に入るパンと魚を集めてきて 「今回はパンが七つあります!」と言うのではないでしょうか。








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