マタイの福音書第4章第23節~第25節:群衆がイエスさまについて行くマタイの福音書第4章第12節~第17節:イエスさまの活動が始まる

2015年12月28日

マタイの福音書第4章第18節~第22節:最初の弟子たち

第4章



(英語は[NLT]、日本語は私の拙訳です。)


The First Disciples

最初の弟子たち


18 One day as Jesus was walking along the shore of the Sea of Galilee, he saw two brothers -- Simon, also called Peter, and Andrew -- throwing a net into the water, for they fished for a living.

18 ある日、イエスさまがガリラヤ湖の岸に沿って歩いていると、イエスさまは二人の兄弟を目にしました。ペテロとも呼ばれるシモンとアンデレです。二人は湖へ向けて網を打っていました。と言うのは彼らは生活のために漁をしていたからです。

19 Jesus called out to them, “Come, follow me, and I will show you how to fish for people!”

19 イエスさまは彼らを大きな声で呼びました。「来なさい。私について来なさい。私があなた方に漁で人間をとる方法を教えてあげます。」

20 And they left their nets at once and followed him.

20 彼らはすぐに網を捨ててイエスさまについて行きました。

21 A little farther up the shore he saw two other brothers, James and John, sitting in a boat with their father, Zebedee, repairing their nets. And he called them to come, too.

21 岸を少し先に行ったところで、イエスさまは別の二人の兄弟を目にしました。船の中で父親のゼベダイと一緒に網を修理していたヤコブとヨハネです。イエスさまはこの二人にも来るように呼びかけました。

22 They immediately followed him, leaving the boat and their father behind.

22 彼らは船も父親も後にして即座にイエスさまについて行きました。




ミニミニ解説

ガリラヤ湖北岸のカペナウムで伝道活動を開始したイエスさまが、最初に二組の兄弟を弟子にした様子が書かれています。ペテロとアンデレの兄弟とヤコブとヨハネの兄弟です。このうちペテロ、ヤコブ、ヨハネの三人は、後に十二使徒の中でももっともイエスさまに近い側近となる人たちです。

素直に読んでいくと洗礼者ヨハネの逮捕をきっかけに、ユダヤ地方からガリラヤ地方へ移ったイエスさまが、ガリラヤ湖の湖畔を歩いて見つけた四人をその場で弟子にしたように読めます。ですが四人とも大人ですし(ヨハネはかなり若かったようですが)、「漁師」をして家族と一緒に暮らしていた人たちです。ペテロは結婚もしていました。それがイエスさまの「魚ではなく人の漁り方を教えよう」の一言で、すべてをなげうって即座についていくものでしょうか。私はこの場面は最終的に四人がイエスさまの弟子になることを決めた場面なのだと思います。

「ヨハネの福音書」を読むと、イエスさまが洗礼者ヨハネの洗礼を受けた翌日、洗礼者ヨハネは自分の弟子のアンデレともう一人(おそらく弟のペテロ)にイエスさまを指し示し、二人はその後でイエスさまと時間を過ごしたと書かれています。つまりユダヤ地方の荒野で「悔い改めよ」とメッセージを伝えていた洗礼者ヨハネのところへ集まってきたたくさんの人たちの中に、アンデレとペテロの兄弟も含まれていて、さらに二人はヨハネに師事して弟子にまでなっていたのです。そしてその頃にやはりユダヤ地方にいてヨハネの洗礼を受けたイエスさまと少なからず時間を共にしました。おそらく同じことがヤコブとヨハネの兄弟にも言えるのではないでしょうか。

洗礼者ヨハネの逮捕をきっかけに、自身の伝道活動を始めるためにユダヤ地方からガリラヤ地方へ移動してきたイエスさまが、ガリラヤ湖のほとりを歩いているとユダヤ地方で関係のあった四人が漁をしているのに出くわしました。四人は洗礼者ヨハネの逮捕に落胆してガリラヤ地方へ戻り、もとの漁師の仕事に戻っていたのです。

ここでイエスさまが四人に自分が伝道活動を始めることを伝えると、四人はイエスさまの伝えようとしているメッセージがヨハネと同じであると知り、イエスさまに従うことを決心し、ついに仕事や家族をなげうってイエスさまについていったのです。そういう流れなのではないかと思います。四人は一度は仕事や家族を捨てて洗礼者ヨハネの弟子となった人たちです。同じことを今度はイエスさまを師と仰いで実行に移したと言うことです。

ちなみにこの部分の記述は「マルコ」とまったく同じですから、「マタイ」の著者は「マルコ」の記述をそのまま採用したのだと思います。








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