2015年08月07日

使徒の働き第25章第1節~第12節:パウロがフェストの前に立つ

第25章




(英語は[NLT]、日本語は私の拙訳です。)


Paul Appears before Festus

パウロがフェストの前に立つ


1 Three days after Festus arrived in Caesarea to take over his new responsibilities, he left for Jerusalem,

1 フェストが仕事を引き継ぐためにカイザリヤに着任してから三日後、フェストはエルサレムへ向かいました。

2 where the leading priests and other Jewish leaders met with him and made their accusations against Paul.

2 エルサレムでは祭司長たちとユダヤの指導者たちがフェストに面会し、パウロを告発しました。

3 They asked Festus as a favor to transfer Paul to Jerusalem (planning to ambush and kill him on the way).

3 彼らはパウロをエルサレムへ移送してくれるようにと願いました(途上で待ち伏せしてパウロを殺害しようと計画していました)。

4 But Festus replied that Paul was at Caesarea and he himself would be returning there soon.

4 ところがフェストはパウロはカイザリヤにいて、フェスト自身が間もなくカイザリヤへ戻るのだと答えました。

5 So he said, “Those of you in authority can return with me. If Paul has done anything wrong, you can make your accusations.”

5 そしてフェストは言いました。「あなた方、権力のある者が私と一緒に来てもよい。もしパウロが何か悪いことをしたのなら、告訴しなさい。」

6 About eight or ten days later Festus returned to Caesarea, and on the following day he took his seat in court and ordered that Paul be brought in.

6 八日か十日後、フェストはカイザリヤへ戻り、翌日には裁判の席に着いてパウロを連れてくるように命じました。

7 When Paul arrived, the Jewish leaders from Jerusalem gathered around and made many serious accusations they couldn’t prove.

7 パウロが来るとエルサレムから来たユダヤの指導者たちは周りに集まって、多くの重大な告発を行いましたが、それを立証することができませんでした。

8 Paul denied the charges. “I am not guilty of any crime against the Jewish laws or the Temple or the Roman government,” he said.

8 パウロは訴えを否定しました。パウロは言いました。「私はユダヤの律法に対しても、寺院に対しても、ローマ政府に対しても、いかなる罪も犯していません。」

9 Then Festus, wanting to please the Jews, asked him, “Are you willing to go to Jerusalem and stand trial before me there?”

9 フェストはダヤ人を喜ばせようとしてパウロにたずねました。「あなたはエルサレムに行って私の前で裁判を受けたいと思うか。」

10 But Paul replied, “No! This is the official Roman court, so I ought to be tried right here. You know very well I am not guilty of harming the Jews.

10 パウロは答えました。「いいえ。これは公式なローマ帝国の法廷なのですから、私はここで裁かれるべきです。私がユダヤ人に害を及ぼすことについて罪がないのは、あなたがよくご存じです。

11 If I have done something worthy of death, I don’t refuse to die. But if I am innocent, no one has a right to turn me over to these men to kill me. I appeal to Caesar!”

11 もし私が死罪に相当する何かをしたのなら、私は死ぬことを拒みません。しかしもし私が無罪なら、私を殺させるため、私をこの人たちに引き渡す権利は誰にもありません。私はローマ皇帝に上訴します。」

12 Festus conferred with his advisers and then replied, “Very well! You have appealed to Caesar, and to Caesar you will go!”

12 フェストは顧問たちと協議して答えました。「よろしい。あなたはローマ皇帝に上訴しました。ならばローマ皇帝のもとへ行きなさい。」




ミニミニ解説

「使徒の働き」の第25章です。

パウロは第3回目の伝道旅行を終えてエルサレムに戻りましたが、パウロを付け狙ってアジヤ州から来たユダヤ人に寺院で目撃され、ここからエルサレム中を巻き込む暴動が発生します。パウロは危うく殺されかけますが、報告を受けて駆けつけたローマ帝国軍の指揮官クラウデオ・ルシヤに命を救われました。パウロはユダヤの最高議会であるサンヘドリンの前に立ちますが、パウロは議会にファリサイ派とサドカイ派が含まれていることに着目し、両派を衝突させて議会を混乱させてその場を脱出します。すると何としてもパウロを殺したいユダヤ人四十人以上が共謀してパウロ殺害の計画を立てますが、計画は指揮官へと漏れて、指揮官は速やかにパウロを総督ペリクスのいるカイザリヤへ移送しました。

移送から五日後、エルサレムから大祭司のアナニヤが自らやってきて、弁護士のテルトロにパウロを告発させますが、それを証明することが出来ません。ペリクスは判決を下すことなく審問を休会し、その後二年間、後任の総督であるポルキオ・フェストが着任するまでパウロはカイザリヤで拘束されていました。

今回、新総督のフェストは着任するとすぐにエルサレムに赴き、祭司長やサンヘドリンの議員など有力者と面会します。属領を平和裏に統治して自分の任務を全うするための活動でしょう。ユダヤの指導者たちはフェストにパウロについて訴え、パウロをエルサレムに移送するように願いますが、フェストはこれを受け入れません。フェストはカイザリヤに戻るとさっそく法廷を開いてパウロを呼び出します。エルサレムから来た指導者たちは前回と同様にパウロを告発しますが、やはり証明することが出来ません。

するとフェストはユダヤ指導者たちへの前言を撤回するように、パウロに今度はエルサレムで裁判を受けたいか、とたずねます。これに対してパウロは、自分がカイザリヤで裁かれることの正当性を述べた上で、ローマ皇帝に上訴する、と言います。フェストは顧問団と協議の上、パウロの上訴を認め、パウロをローマへ送ることを決定します。



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