2015年08月10日

使徒の働き第22章第24節~第30節:パウロがローマ市民権を明かす、最高議会の前のパウロ

第22章




(英語は[NLT]、日本語は私の拙訳です。)


Paul Reveals His Roman Citizenship

パウロがローマ市民権を明かす


24 The commander brought Paul inside and ordered him lashed with whips to make him confess his crime. He wanted to find out why the crowd had become so furious.

24 指揮官はパウロを要塞の中へ連れて行き、罪状を白状させるため、むちで打つように命じました。指揮官はなぜ群衆があれほどまで怒り狂ったのか理由が知りたかったのです。

25 When they tied Paul down to lash him, Paul said to the officer standing there, “Is it legal for you to whip a Roman citizen who hasn’t even been tried?”

25 彼らがむちで打つるためにパウロを縛り付けたとき、パウロはそこに立っている士官に言いました。「裁判さえ受けていないローマ市民をむちで打つのはあなた方には合法なのですか。」

26 When the officer heard this, he went to the commander and asked, “What are you doing? This man is a Roman citizen!”

26 士官はこれを聞くと、指揮官のところへ行ってたずねました。「あなたは何をしているのですか。この男はローマ市民です。」

27 So the commander went over and asked Paul, “Tell me, are you a Roman citizen?” “Yes, I certainly am,” Paul replied.

27 それで指揮官はパウロのところに来てたずねました。「教えてください。あなたはローマ市民なのですか。」 パウロは答えました。「確かにそうです。」

28 “I am, too,” the commander muttered, “and it cost me plenty!” Paul answered, “But I am a citizen by birth!”

28 指揮官はつぶやきました。「私もです。たくさんお金がかかりました。」 パウロは答えました。「そうでしょうが私は生まれながらの市民です。」

29 The soldiers who were about to interrogate Paul quickly withdrew when they heard he was a Roman citizen, and the commander was frightened because he had ordered him bound and whipped.

29 パウロを取り調べようとしていた兵たちは、パウロがローマ市民だと聞くとすぐに身を引きました。指揮官はパウロを縛り付けてむちで打つように命じたので怖くなりました。



Paul before the High Council

最高議会の前のパウロ


30 The next day the commander ordered the leading priests into session with the Jewish high council. He wanted to find out what the trouble was all about, so he released Paul to have him stand before them.

30 翌日、指揮官は祭司長たちにユダヤの最高議会を開くように命じました。指揮官は騒ぎの理由が知りたかったので、パウロを議会の前に立たせるために束縛を解きました。




ミニミニ解説

「使徒の働き」の第22章です。

第3回目の伝道旅行を終えたパウロはエルサレムに戻り、エルサレムの教会でヤコブと長老たちに旅の報告をしました。パウロはそこでヤコブたちから、パウロが人々に律法に背くように教える背信者であるとの噂があると聞かされます。パウロはヤコブたちの提案に従い、ナジル人の誓願を立てていた他の四人と共に、寺院で清めといけにえを捧げる儀式に参加して、自分がユダヤの律法を遵守することをアピールしようと試みますが、パウロを目撃したアジヤ州から来たユダヤ人が暴動を扇動し、これがエルサレム中を巻き込む騒ぎへと発展しました。パウロは危うく殺されかける寸前に、報告を聞いて駆けつけたローマ帝国軍の指揮官に命を救われました。

パウロは要塞の前で群衆に、自分がイエスさまと出会った顛末を話します。人々はしばらくの間は静かに聞きますがが、最後にイエスさまがパウロを異邦人に遣わすと命じたという部分を聞くと再び騒ぎ出しました。

パウロは騒動の元凶と目され、罪状を白状させるためにむちで打たれそうになりますが、第25節で「裁判さえ受けていないローマ市民をむちで打つのはあなた方には合法なのですか。」と発言し、ローマ兵たちの度肝を抜きます。パウロというのはなんとしたたかな人物なのでしょうか。

第28節で指揮官が自分も同様にローマ市民だが、「たくさんお金がかかりました」と言っているのは、この人が市民権を金で買ったと言うことでしょう。ローマ市民の両親から生まれた男子は自動的にローマ市民となり、これがパウロのケースだったようですが、ローマの市民権は高額のお金を払って買うことも出来たようです。

次回はパウロがユダヤの最高議会、サンヘドリンの前に立ちます。


english1982 at 21:00│使徒の働き