2015年08月11日

使徒の働き第21章第26節~第40節:パウロが逮捕される、パウロが群衆に話しかける

第21章




(英語は[NLT]、日本語は私の拙訳です。)


Paul Is Arrested

パウロが逮捕される


26 So Paul went to the Temple the next day with the other men. They had already started the purification ritual, so he publicly announced the date when their vows would end and sacrifices would be offered for each of them.

26 それでパウロは翌日、他の人たちと共に寺院へ行きました。他の人たちはすでに清めの儀式を開始していたので、パウロは、彼らの誓願の期間が終わり、ひとりひとりのためにいけにえを捧げる日を明らかにしました。

27 The seven days were almost ended when some Jews from the province of Asia saw Paul in the Temple and roused a mob against him. They grabbed him,

27 七日がほぼ終わろうとした頃、アジヤ州から来たユダヤ人の何名かが寺院でパウロを見つけると、群衆を煽り立てました。彼らはパウロを掴まえて、

28 yelling, “Men of Israel, help us! This is the man who preaches against our people everywhere and tells everybody to disobey the Jewish laws. He speaks against the Temple -- and even defiles this holy place by bringing in Gentiles.”

28 叫びました。「イスラエルのみなさん、手を貸してください。この男は私たちの民に逆らうことをあらゆる場所で伝え、みなにユダヤの律法に背くように教えているのです。この男は寺院にも逆らうことを伝えています。そしてこの神聖な場所に異邦人を連れ込んで汚しています。」

29 (For earlier that day they had seen him in the city with Trophimus, a Gentile from Ephesus, and they assumed Paul had taken him into the Temple.)

29 (と言うのは同じ日の早い時間に彼らは市内でパウロがエペソから来た異邦人のトロピモと一緒にいるのを見ていたので、パウロがトロピモを寺院に連れ込んだと決めつけたのです。)

30 The whole city was rocked by these accusations, and a great riot followed. Paul was grabbed and dragged out of the Temple, and immediately the gates were closed behind him.

30 この言いがかりで町全体が大騒ぎとなり、大きな騒動となりました。パウロは掴まえられて寺院から引きずり出され、即座に後ろで門が閉じられました。

31 As they were trying to kill him, word reached the commander of the Roman regiment that all Jerusalem was in an uproar.

31 彼らがパウロを殺そうとしている頃、ローマ軍の連隊指揮官に、エルサレム全体が騒動になっているとの報告が届きました。

32 He immediately called out his soldiers and officers and ran down among the crowd. When the mob saw the commander and the troops coming, they stopped beating Paul.

32 指揮官はただちに兵と士官たちを出動させ、群衆の中を急行しました。暴徒は指揮官と軍隊が来るのを見て、パウロを打ち叩くのをやめました。

33 Then the commander arrested him and ordered him bound with two chains. He asked the crowd who he was and what he had done.

33 指揮官はパウロを逮捕し、二つの鎖で拘束するように命じました。指揮官は群衆にパウロが何者なのか、パウロが何をしたのかをたずねました。

34 Some shouted one thing and some another. Since he couldn’t find out the truth in all the uproar and confusion, he ordered that Paul be taken to the fortress.

34 ある者たちは一つのことを叫び、他の者たちは別のことを叫びました。騒音と混乱の中で指揮官は真実を見つけることが出来ず、指揮官はパウロを要塞へ連れて行くように命令しました。

35 As Paul reached the stairs, the mob grew so violent the soldiers had to lift him to their shoulders to protect him.

35 パウロが階段に着くと暴徒が激しく凶暴化したので、兵たちはパウロを守るため、パウロを肩に担ぎ上げなければなりませんでした。

36 And the crowd followed behind, shouting, “Kill him, kill him!”

36 群衆は「彼を殺せ、彼を殺せ」と叫びながら後ろからついて来ました。


Paul Speaks to the Crowd

パウロが群衆に話しかける


37 As Paul was about to be taken inside, he said to the commander, “May I have a word with you?” “Do you know Greek?” the commander asked, surprised.

37 パウロが中へ連れ込まれようとしたとき、パウロは指揮官に言いました。「少しお話ができますでしょうか。」 指揮官は驚いてたずねました。「あなたはギリシヤ語を話すのか。

38 “Aren’t you the Egyptian who led a rebellion some time ago and took 4,000 members of the Assassins out into the desert?”

38 あなたは少し前に反乱を指揮し、四千人の暗殺者を砂漠に連れ出したエジプト人ではないのか。

39 “No,” Paul replied, “I am a Jew and a citizen of Tarsus in Cilicia, which is an important city. Please, let me talk to these people.”

39 パウロは答えました。「違います。私はユダヤ人で、重要な都市であるキリキヤのタルソの市民です。どうか、私にこの人たちに話をさせてください。」

40 The commander agreed, so Paul stood on the stairs and motioned to the people to be quiet. Soon a deep silence enveloped the crowd, and he addressed them in their own language, Aramaic.

40 指揮官が同意したのでパウロは階段の上に立ち、群衆に静かにするようにと合図しました。すぐに深い静寂が群衆を包み、パウロは自分の言葉、アラム語で彼らに話しかけました。




ミニミニ解説

「使徒の働き」の第21章です。

パウロは第3回目の伝道旅行を終えてエルサレムに戻ってきました。パウロはさっそくエルサレムの教会を訪ね、ヤコブと長老たちに会って旅の報告をしました。ヤコブたちはパウロの報告を聞いて神さまを褒め称えますが、同時にパウロについてよからぬ噂が立っていると伝えられます。それはパウロがユダヤ人にも異邦人にも、旧約聖書の律法に背くように教える背信者であるとの噂です。

それでヤコブたちはパウロに提案をしました。教会に旧約聖書の律法が定めた「ナジル人の誓願」を立てている人が四人いて、誓願の期間を終えるにあたり、律法に沿って寺院で清めといけにえを捧げる儀式をしなければなりませんが、パウロ自身もナジル人の誓願を立てて伝道旅行に望んでいたこともあり、パウロがその四人に同行して寺院へ行って儀式に加わり、さらに四人が儀式を行うのに必要な費用を払うところを周囲の人に見せれば、パウロがユダヤの律法を遵守する人であるとわかるだろう、と言うのです。

今回、パウロはすすめられたとおりに寺院へ行って儀式を開始します。ところがなんとか無事に儀式の期間が過ぎようとした頃にアジヤ州から来たユダヤ人に目撃されて暴徒が扇動され、騒ぎはエルサレム中を巻き込む騒動へと発展します。パウロは危うく暴徒によって殺されかけますが、報告を聞いたローマ帝国軍が現場へ駆けつけ、間一髪、指揮官に命を救われた形となります。

指揮官はパウロがどんな人物なのか、どうして騒動が起きているのかがわかりません。第37節でパウロが指揮官にギリシヤ語で話しかけると指揮官はそれに驚き、パウロはさらに自分がタルソ出身のローマ市民であると告げます。パウロは群衆に話したいと指揮官に許可を求め、指揮官が同意すると群衆に向けて話し始めます。話の内容は次回です。




english1982 at 20:00│使徒の働き