2015年08月19日

使徒の働き第13章第44節~第52節:パウロが異邦人に向かう

第13章




(英語は[NLT]、日本語は私の拙訳です。)


Paul Turns to the Gentiles

パウロが異邦人に向かう


44 The following week almost the entire city turned out to hear them preach the word of the Lord.

44 翌週にはほぼ町中の人が、ふたりが主の言葉を聞きに集まって来ました。

45 But when some of the Jews saw the crowds, they were jealous; so they slandered Paul and argued against whatever he said.

45 しかしユダヤ人の中には群衆を見て嫉妬する者がいました。そこで彼らはパウロを中傷し、パウロの言うことすべてに議論を挑みました。

46 Then Paul and Barnabas spoke out boldly and declared, “It was necessary that we first preach the word of God to you Jews. But since you have rejected it and judged yourselves unworthy of eternal life, we will offer it to the Gentiles.

46 そこでパウロとバルナバは大胆に話し、宣言しました。「私たちは最初、神さまの言葉をあなた方ユダヤ人に語ることが必要でした。しかしあなた方はそれを拒み、自分自身を永遠のいのちにふさわしくないと決めたのです。私たちはそれを異邦人に差し出します。

47 For the Lord gave us this command when he said, ‘I have made you a light to the Gentiles, to bring salvation to the farthest corners of the earth.’”

47 なぜなら主が次のように言って、私たちにこの命令を与えたのです。『地の果ての場所へ救いをもたらすため、私はあなたを異邦人への光としました。』」

48 When the Gentiles heard this, they were very glad and thanked the Lord for his message; and all who were chosen for eternal life became believers.

48 異邦人たちはこれを聞くと非常に喜び、主の言葉に感謝しました。そして永遠のいのちに選ばれた人たち全員が信者になりました。

49 So the Lord’s message spread throughout that region.

49 そして主の言葉は地方全体に広まりました。

50 Then the Jews stirred up the influential religious women and the leaders of the city, and they incited a mob against Paul and Barnabas and ran them out of town.

50 するとユダヤ人たちは影響力の強い敬虔な女性たちや町の指導者たちを扇動してパウロとバルナバに対する暴動を起こし、ふたりを町から追い出しました。

51 So they shook the dust from their feet as a sign of rejection and went to the town of Iconium.

51 そこでふたりは拒絶の印として足からちりを払い落として、イコニオムの町へ行きました。

52 And the believers were filled with joy and with the Holy Spirit.

52 信者たちは喜びと聖霊に満たされました。




ミニミニ解説

「使徒の働き」の第13章です。

最初の伝道旅行に出発したパウロとバルナバは、まず船でキプロス島へ渡り、東から西へ町から町へ、会堂から会堂へとまわり、福音を伝えて最終的に島の西端、ローマ帝国の総督府が置かれていたパポスの町に到着しました。そこで総督のセルギオ・パウロの家に招かれて福音を説き、セルギオ・パウロはイエスさまを信じました。

パウロとバルナバは再び船に乗って現在のトルコ共和国のアナトリア(小アジア)の南岸のパンフリヤへ向かい、港町のペルガに着きます。さらにふたりはここから150キロほど北上して、ピシデヤのアンテオケに到着しました。ふたりは安息日にさっそく会堂を訪ね、乞われるままに福音のメッセージを伝えます。前回はパウロの伝えた福音のメッセージが長く引用されていました。パウロが話を終えて、ふたりが会堂を去ろうとすると、人々は翌週にも同じようにメッセージを伝えて欲しいと頼みました。

今回はこの続きです。

第44節によると、ふたりのメッセージの噂は一週間で拡がり、翌週にはほぼ町中の人が話を聞くために集まってきたのでした。

第45節、すると町のユダヤ人の中から、ふたりがたくさんの群衆を集めているのを見て妬む者が現れます。そしてパウロの伝道の妨害を始めます。

第46節~第47節は、パウロがこれからイエスさまの福音はユダヤ人から異邦人へと向かうことになる、と宣言する節です。 これはIsaiah 49:5-6(イザヤ書第49章第5節~第6節)からの引用です。

「5 今、主は仰せられる。--主はヤコブをご自分のもとに帰らせ、イスラエルをご自分のもとに集めるために、私が母の胎内にいる時、私をご自分のしもべとして造られた。私は主に尊ばれ、私の神は私の力となられた。-- 6 主は仰せられる。「ただ、あなたがわたしのしもべとなって、ヤコブの諸部族を立たせ、イスラエルのとどめられている者たちを帰らせるだけではない。わたしはあなたを諸国の民の光とし、地の果てにまでわたしの救いをもたらす者とする。」」([新改訳])。

これはイザヤが言っています。神さまは最初、自分(イザヤ)をユダヤ人を神さまの元に集める目的で造ったが、諸国の民の光として、地の果てにまで神さまの救いをもたらすために派遣することにする、と告げられたと。 パウロはこの句を引用することで、いまこの預言が自分によって成就することになると言っているのです。

第48節~第49節、パウロの宣言に異邦人たちは喜び、福音は地方全体に拡がります。

第50節、ユダヤ人たちは町の有力者と謀って暴動を起こし、ふたりを町から追い出します。

第51節、ふたりが町を出るときに足のちりを払うのは、Mark 6:11(マルコの福音書第6章第11節)で、イエスさまが弟子たちを初めて派遣したときに弟子たちに命じた言葉の中に含まれていた次の言葉を忠実に実行したのだと思います。「もし、あなたがたを受け入れない場所、また、あなたがたに聞こうとしない人々なら、そこから出て行くときに、そこの人々に対する証言として、足の裏のちりを払い落としなさい。」」([新改訳])。

ふたりが次に向かうイコニオムの町は滞在していたピシデヤのアンテオケから東へ150キロほどの場所にあります。現在はトルコ共和国の「コンヤ(Konya/Konia)」と言う人口100万人の大都市です。



english1982 at 20:00│使徒の働き