2015年08月22日

使徒の働き第10章第1節~第8節:コルネリオがペテロへ使いを出す

第10章




(英語は[NLT]、日本語は私の拙訳です。)


Cornelius Calls for Peter

コルネリオがペテロへ使いを出す


1 In Caesarea there lived a Roman army officer named Cornelius, who was a captain of the Italian Regiment.

1 カイザリヤにローマ帝国軍の士官でコルネリオという人がいて、イタリヤ隊の指揮官でした。

2 He was a devout, God-fearing man, as was everyone in his household. He gave generously to the poor and prayed regularly to God.

2 コルネリオは信心深く神を畏れる人で、家族の全員がそうなのでした。コルネリオは貧しい人々に多くの施しを行い、いつも神さまにお祈りをしていました。

3 One afternoon about three o’clock, he had a vision in which he saw an angel of God coming toward him. “Cornelius!” the angel said.

3 ある日の午後三時ごろ、コルネリオは幻を見ました。その中で神さまの天使が自分の方へ来るのを見たのでした。「コルネリオよ、」と天使は言いました。

4 Cornelius stared at him in terror. “What is it, sir?” he asked the angel.  And the angel replied, “Your prayers and gifts to the poor have been received by God as an offering!

4 コルネリオは恐怖におののいて天使を見つめました。「何のご用でしょうか。」コルネリオは天使にたずねました。天使は答えました。「あなたの祈りと貧しき者たちへの施しは、捧げものとして神さまに受け取られています。

5 Now send some men to Joppa, and summon a man named Simon Peter.

5 さあ、ヨッパに人を遣わしてシモン・ペテロという人を招きなさい。

6 He is staying with Simon, a tanner who lives near the seashore.”

6 彼は海岸の近くに住んでいる皮なめし職人のシモンの家に滞在しています。」

7 As soon as the angel was gone, Cornelius called two of his household servants and a devout soldier, one of his personal attendants.

7 天使がいなくなるとすぐにコルネリオは家の雇い人の中から二人と、側近の中から敬虔な兵士一人を呼び寄せました。

8 He told them what had happened and sent them off to Joppa.

8 コルネリオは起こった出来事について彼らに説明し、彼らをヨッパへ遣わしました。




ミニミニ解説

「使徒の働き」の第10章です。

前回、ペテロはエルサレムの北西30kmほどにあるルダと言う町でアイネヤという人の病を癒やしました。そしてこの奇跡の噂を聞きつけた人から呼び寄せられて、ルダからさらに西方へ20kmほど進んだところにあるヨッパという港町ヘ移動し、そこでタビタ(別名ドルカス)という女性を死からよみがえらせました。第9章の最後にペテロはその後長い間ヨッパにとどまって、皮なめし職人のシモンの家に滞在していたと書かれていました。

今回はこの続きです。

カイザリヤはエルサレムから見ると北西へ80kmほどの位置にある、地中海に面した港町で、ペテロが滞在したヨッパから見ると地中海に沿って50kmほど北へ上ったあたりです。カイザリヤはパレスチナ地域では最大の港町で、ローマ帝国属領の中ではユダヤ領の首都にあたりました。つまりユダヤ人にとっての首都はエルサレムでも、ローマ帝国にとっての首都はカイザリヤだったのです。ちなみにカイザリヤは英語では「Caesarea」で、「シシリア」「あるいは「シサリア」と発音されます。カイザリヤとは似ても似つかない発音です。

今回登場するコルネリオはローマ帝国軍の士官です。ユダヤ人ではなく異邦人です。「a captain of the Italian Regiment (イタリヤ隊の指揮官)」とありますが、これはおそらくローマ市民権を持たない傭兵部隊で、隊はローマ市民権を持つ正規軍を支援していたものと思われます。コルネリオは百人のローマ兵を配下に持つ隊長で、これにより「百人隊長」と表記される場合もあります。

第2節によるとコルネリオは信心深く神を畏れる人で、つまりユダヤ人でなくとも神さまを探し求めていて、貧しい人たちに親切にし、いつもお祈りを捧げていたのです。

第3節、コルネリオは幻を見てその中で天使と遭遇します。

第4節、天使の姿は聖書の中では様々の形に描かれますが、少なくとも羽の生えた男の子のようなかわいらしい容姿ではありません。また天使は神さまの前に仕え、神さまから派遣される神聖な存在ですから、罪に汚れた人間が見れば恐怖を抱きます。天使はコルネリオにメッセージを伝えます。コルネリオの敬虔な行動は神さまの目に留まるところとなり、神さまはコルネリオをペテロに引き合わせることにしたのです。神さまは神さまを心から探し求める人には、さまざまな形で答えてくださるのです。コルネリオがカイザリヤの近くに滞在してたペテロを通じて福音を知ることができれば、コルネリオが後にローマに赴任するときにローマの地で福音を伝えることができるかも知れません。

コルネリオはさっそく天使に告げられたとおりにヨッパへ人を派遣します。



english1982 at 22:00│使徒の働き