ローマ人への手紙第1章第18節~第32節:罪に対する神さまの怒りローマ人への手紙:第1章

2015年07月31日

ローマ人への手紙:第1章第1節~第17節パウロからのあいさつ、神さまの良い知らせ

ローマ人への手紙 第1章



(英語は[NLT]、日本語は私の拙訳です。)


Greetings from Paul

パウロからのあいさつ


1 This letter is from Paul, a slave of Christ Jesus, chosen by God to be an apostle and sent out to preach his Good News.

1 この手紙はイエス・キリストの奴隷であり、キリストの良い知らせを伝道する使徒として神さまによって選ばれたパウロからです。

2 God promised this Good News long ago through his prophets in the holy Scriptures.

2 この良い知らせは、遠い昔に、聖書の中の神さまの預言者たちを通じて、神さまが約束したものです。

3 The Good News is about his Son. In his earthly life he was born into King David’s family line,

3 この良い知らせは神さまの息子に関するものです。この息子は、地上の生涯ではダビデ王の血筋に生まれました。

4 and he was shown to be the Son of God when he was raised from the dead by the power of the Holy Spirit. He is Jesus Christ our Lord.

4 そしてこの息子が聖霊の力によって死者の中からよみがえったときに、この息子は神さまの息子として示されたのです。この息子が私たちの主イエス・キリストです。

5 Through Christ, God has given us the privilege and authority as apostles to tell Gentiles everywhere what God has done for them, so that they will believe and obey him, bringing glory to his name.

5 神さまはキリストを通じて、使徒としての特権と権威を私たちに与えました。それは神さまが異邦人のために行ったことをあらゆる場所にいる異邦人に伝えて、そうやって異邦人が神さまを信じて従い、神さまの名前に栄光をもたらすようにです。

6 And you are included among those Gentiles who have been called to belong to Jesus Christ.

6 そしてあなた方も、イエス・キリストに属するべく呼ばれた異邦人の中に含まれます。

7 I am writing to all of you in Rome who are loved by God and are called to be his own holy people. May God our Father and the Lord Jesus Christ give you grace and peace.

7 私は神さまによって愛され、神さま自身の聖なる人たちとなるために呼ばれたローマにいるすべての人たちに書いています。私たちの父なる神さまと主イエス・キリストがあなた方に恵みと平安を与えますように。



God’s Good News

神さまの良い知らせ


8 Let me say first that I thank my God through Jesus Christ for all of you, because your faith in him is being talked about all over the world.

8 最初にあなた方すべてのため、私はイエス・キリストを通じて私の神さまに感謝します。それはあなた方の神さまへの信仰が全世界に伝えられているからです。

9 God knows how often I pray for you. Day and night I bring you and your needs in prayer to God, whom I serve with all my heart by spreading the Good News about his Son.

9 神さまはどれほどの頻度で私があなた方のためにお祈りをしているかをご存じです。昼も夜も、私はあなた方とあなた方が必要とする物を神さまへのお祈りに含めています。神さまは、私がその息子に関する良い知らせを広めて、私の心のすべてで奉仕している方です。

10 One of the things I always pray for is the opportunity, God willing, to come at last to see you.

10 私がいつもお祈りして求めていることのひとつは、神さまの意志により、いよいよあなた方に会いに行く機会です。

11 For I long to visit you so I can bring you some spiritual gift that will help you grow strong in the Lord.

11 私はあなた方を訪問したいと切に望んでおり、それはあなた方が主に於いて強く成長するのを助けるような霊的な贈り物を、いくつか持って行けるようにです。

12 When we get together, I want to encourage you in your faith, but I also want to be encouraged by yours.

12 私たちが一緒になったら、私はあなた方の信仰を励ましたいのですが、私もあなた方の信仰によって励ましを受けたいのです。

13 I want you to know, dear brothers and sisters, that I planned many times to visit you, but I was prevented until now. I want to work among you and see spiritual fruit, just as I have seen among other Gentiles.

13 親愛なる兄弟たち、姉妹たち、私はあなた方に知っていただきたいのですが、私は何度もあなた方を訪問しようと計画したのです。しかしいままでは妨げられて来ました。私はあなた方の中で働いて、私が他の異邦人の中で見たのと同じような霊的な結実を見たいのです。

14 For I have a great sense of obligation to people in both the civilized world and the rest of the world, to the educated and uneducated alike.

14 私は文明化した世界と残りの世界の両方で、教育を受けた人も受けいていない人も同様に、人々に対する大きな義務感があるのです。

15 So I am eager to come to you in Rome, too, to preach the Good News.

15 それで私はローマにいるあなた方にも良い知らせを伝えに行きたいのです。

16 For I am not ashamed of this Good News about Christ. It is the power of God at work, saving everyone who believes -- the Jew first and also the Gentile.

16 なぜなら私はこのキリストに関する福音を恥じません。それは活動する神さまの力であり、信じる人すべてを救います。最初にユダヤ人を、そして異邦人もです。

17 This Good News tells us how God makes us right in his sight. This is accomplished from start to finish by faith. As the Scriptures say, “It is through faith that a righteous person has life.”

17 この良い知らせは私たちにどうやって神さまが私たちを神さまの目に正しくするかを教えてくれます。これは最初から最後まで信仰によって達成されます。聖書が「正しい人が生きるのは信仰による」と言うとおりです。




ミニミニ解説

「Romans (ローマ人への手紙)」の第1章です。

第1節、「この手紙はイエス・キリストの奴隷であり、キリストの良い知らせを伝道する使徒として神さまによって選ばれたパウロからです。」 

これはパウロの自己紹介です。パウロは自分をイエス・キリストの奴隷と考えています。そしてパウロはキリストから直接、キリストの良い知らせ、すなわち福音を伝道するように命じられています。

第2節~第4節、「この良い知らせは、遠い昔に、聖書の中の神さまの預言者たちを通じて、神さまが約束したものです。この良い知らせは神さまの息子に関するものです。この息子は、地上の生涯ではダビデ王の血筋に生まれました。そしてこの息子が聖霊の力によって死者の中からよみがえったときに、この息子は神さまの息子として示されたのです。この息子が私たちの主イエス・キリストです。」

これは福音に関する説明です。つまりキリストに関する福音は、もともと旧約聖書の中に救世主に関する神さまの約束として書かれているものなのです。その救世主は神さまの息子であり、地上では、旧約聖書に予告されていたとおり、ダビデ王の血筋に誕生しました。これがキリストです。キリストは神さまの計画を成就するため、十字架に掛かって死にますが、聖霊の力によって死者の中から復活します。それは神さまがキリストの行動を褒め称え、最高の名誉の場所へと引き上げ、キリストの名前をすべての名前に勝る最高の名前としたからに他なりません。

第5節、「神さまはキリストを通じて、使徒としての特権と権威を私たちに与えました。それは神さまが異邦人のために行ったことをあらゆる場所にいる異邦人に伝えて、そうやって異邦人が神さまを信じて従い、神さまの名前に栄光をもたらすようにです。」

これは使徒の役目です。キリストに関する良い知らせ、福音は、どういう方法で世の中に伝えられることになったでしょうか。それは口頭による伝道活動を通じてです。そのために選ばれたのが「使徒」です。使徒はユダヤ人にも異邦人も福音を伝えます。それは聞いた人が神さまを信じ、神さまに従うことを決め、神さまを褒め称えることで、人々が神さまに栄光をもたらすようにです。

第6節~第7節、「そしてあなた方も、イエス・キリストに属するべく呼ばれた異邦人の中に含まれます。私は神さまによって愛され、神さま自身の聖なる人たちとなるために呼ばれたローマにいるすべての人たちに書いています。私たちの父なる神さまと主イエス・キリストがあなた方に恵みと平安を与えますように。」

これはローマの信者たちについてです。ローマの信者たちも使徒が福音を伝えた異邦人に含まれます。誰がローマの人たちに福音を伝えたのか、それはわかりません。しかしローマにはたとえばアクラとプリスキラの夫婦のようなリーダーを中心とした、クリスチャンの教会がすでに形成されているのです。

第10節、パウロは神さまに感謝し、ローマの信者たちの評判や、パウロがローマの信者たちを思う気持ちを書いた後で、「私がいつもお祈りして求めていることのひとつは、神さまの意志により、いよいよあなた方に会いに行く機会です。」と、パウロがローマに行くことを切に願っていることを告げます。

第11節~第12節、「私はあなた方を訪問したいと切に望んでおり、それはあなた方が主に於いて強く成長するのを助けるような霊的な贈り物を、いくつか持って行けるようにです。私たちが一緒になったら、私はあなた方の信仰を励ましたいのですが、私もあなた方の信仰によって励ましを受けたいのです。」

その理由は、パウロは、ローマの信者たちが成長できるように霊的な贈り物を持っていきたいこともあるのですが、実はパウロ自身がローマの信者の信仰によって励まされたいからなのです。つまりパウロは、ローマの信者たちを自分と同格に扱っています。

第13節、「親愛なる兄弟たち、姉妹たち、私はあなた方に知っていただきたいのですが、私は何度もあなた方を訪問しようと計画したのです。しかしいままでは妨げられて来ました。私はあなた方の中で働いて、私が他の異邦人の中で見たのと同じような霊的な結実を見たいのです。」

パウロはローマの信者たちと共に働き、その活動の中で聖霊が生み出す様々な霊的な実を見たいと言います。パウロがコリントの町で知り合ったアクラとプリスキラの夫婦は、パウロが異邦人に福音を伝える上での強力なパートナーとなりました。パウロはたとえばアクラとプリスキラの夫婦という立派な信者を生んだローマの地に行き、そこで信者たちと共に働き、お互いに霊的な成長を遂げたいのです。

第16節~第17節には福音の意味が要約されています。大変重要です。

「なぜなら私はこのキリストに関する福音を恥じません。それは活動する神さまの力であり、信じる人すべてを救います。最初にユダヤ人を、そして異邦人もです。この良い知らせは私たちにどうやって神さまが私たちを神さまの目に正しくするかを教えてくれます。これは最初から最後まで信仰によって達成されます。聖書が「正しい人が生きるのは信仰による」と言うとおりです。」

パウロは第14節で、自分には文明化した世界とそうでない世界の両方で、教育を受けた人にも受けていない人にも、キリストに関する福音を伝える大きな義務感があると言い、ここでその理由を述べています。

パウロは福音を恥じません。

福音とは、宇宙の創造の時点からずっと存在し、いま現在も生きて活動し続けている神さまの力の現れ、そのものなのです。

福音は、それを信じる人、すべてを救います。ユダヤ人も異邦人も分け隔てなく救います。

福音は、どうすれば私たち人間が、創造主であり宇宙の支配者である神さまの目に正しく映ることができるかを教えてくれます。

そしてそれは、最初から最後まで、「信仰」、つまり信じることによって達成されるのです。

「信仰」についての第17節の聖書の引用は「Habakkuk 2:4(ハバカク書第2章第4節)」です。ここではHabakkuk 2:1-4(ハバカク書第2章第1節~第4節)を引用します。

「1 私は、見張り所に立ち、とりでにしかと立って見張り、主が私に何を語り、私の訴えに何と答えるかを見よう。2 主は私に答えて言われた。幻を板の上に書いて確認せよ。これを読む者が急使として走るために。3 この幻は、定めの時について証言しており、終わりについて告げ、まやかしを言ってはいない。もしおそくなっても、それを待て。それは必ず来る。遅れることはない。4 見よ。彼の心はうぬぼれていて、まっすぐでない。しかし、正しい人はその信仰によって生きる。」([新改訳])。

ハバカクはバビロンがユダに攻め込んで滅ぼしたとき(紀元前588年)に活動した預言者です。ハバカクは第1章で、自分の周囲で起こるユダの国の暴行、暴虐、戦争について嘆き、そのような悪がどうして見過ごされるのかと疑問を投げます。すると神さまがこれに応えます。神さまはさらに邪悪なカルデヤ人の国、すなわちバビロンを興してユダを攻めさせてユダの悪に報いると告げます。そしてそのバビロンもまた神さまの裁きを免れません。ここで第4節は、そのような荒々しい神さまの計画とその実行の渦中でも、正しい人はその信仰によって生きる、と書いており、パウロはローマ帝国の政策に翻弄されるローマの信者にこの句を送っています。






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ローマ人への手紙第1章第18節~第32節:罪に対する神さまの怒りローマ人への手紙:第1章