ピリピ人への手紙:第2章ピリピ人への手紙第1章第1節~第19節:パウロからのあいさつ、パウロの感謝と祈り、キリストが伝道されることのパウロの喜び

2015年05月12日

ピリピ人への手紙第1章第20節~第30節:キリストのためのパウロの人生、天の市民として生きる

ピリピ人への手紙 第1章



(英語は[NLT]、日本語は私の拙訳です。)


Paul’s Life for Christ

キリストのためのパウロの人生


20 For I fully expect and hope that I will never be ashamed, but that I will continue to be bold for Christ, as I have been in the past. And I trust that my life will bring honor to Christ, whether I live or die.

20 それは私がずっとそうであったように、決して恥じることなく、キリストのために大胆であり続けることを十分に期待し、また希望しているからです。そして私は自分が生きても死んでも、私の人生がキリストに栄光をもたらすと信じます。

21 For to me, living means living for Christ, and dying is even better.

21 私にとって生きることはキリストのために生きることであり、死ぬことはさらに良いことなのです。

22 But if I live, I can do more fruitful work for Christ. So I really don’t know which is better.

22 しかしもし私が生きるとしたら、私はキリストのためにさらに有益な仕事ができます。なので私は本当のところ、どちらが良いのかわからないのです。

23 I’m torn between two desires: I long to go and be with Christ, which would be far better for me.

23 私は二つの欲望に引き裂かれています。私は死んでキリストと共に居たいと熱望します。それは私にははるかに良いことです。

24 But for your sakes, it is better that I continue to live.

24 しかしあなた方のためには、私は生き続けた方が良いのです。

25 Knowing this, I am convinced that I will remain alive so I can continue to help all of you grow and experience the joy of your faith.

25 それを知っているので、私は、あなた方全員が育ち、信仰の喜びを経験するのを助けるために私が生き続けるのだろうと確信しています。

26 And when I come to you again, you will have even more reason to take pride in Christ Jesus because of what he is doing through me.

26 そして私がもう一度あなた方のところに行くときには、イエス・キリストが私を通じて行っていることにより、あなた方はさらにイエス・キリストを誇る理由を持つことになるでしょう。



Live as Citizens of Heaven

天の市民として生きる


27 Above all, you must live as citizens of heaven, conducting yourselves in a manner worthy of the Good News about Christ. Then, whether I come and see you again or only hear about you, I will know that you are standing together with one spirit and one purpose, fighting together for the faith, which is the Good News.

27 一番大切なのは、キリストの良い知らせにふさわしく振る舞って、あなた方が天の市民として生きなければならないということです。そうすれば私がもう一度行ってあなた方に会おうと、あなた方の知らせを聞くだけになってしまおうと、私はあなた方がひとつの霊を持って共に立ち、良い知らせの信仰のために共に戦っていることを知ることになるでしょう。

28 Don’t be intimidated in any way by your enemies. This will be a sign to them that they are going to be destroyed, but that you are going to be saved, even by God himself.

28 どのようななことがあっても敵を怖がってはいけません。これは彼らにとっては、彼らが滅ぼされて、あなた方が救われることの神さま自身による予兆なのです。

29 For you have been given not only the privilege of trusting in Christ but also the privilege of suffering for him.

29 なぜならあなた方にはキリストを信じるという特権が与えられただけでなく、キリストのために苦しむという特権も与えられたからです。

30 We are in this struggle together. You have seen my struggle in the past, and you know that I am still in the midst of it.

30 私たちは共にこの苦闘の中にいます。あなた方はかつて私の戦いを見ましたし、私がいまもそのまっただ中にいることを知っています。






ミニミニ解説

「Philippians(ピリピ人への手紙)」の第1章です。

今回に先立つ第19節には、ピリピの教会の信者がパウロのために祈り、イエスさまの霊がパウロを助ければ、それがパウロの釈放につながると知っている、と書かれていました。

第20節、それはパウロがずっと心がけてきたことなのです。パウロは決して恥じることなく、イエスさまのために大胆であり続けることを願い、実践してきています。そしてパウロは自分が生きていても死んでも、パウロの人生はイエスさまに栄光をもたらすと信じているのです。

第21節は衝撃の発言です。パウロにとって、「生きること」はすなわちイエスさまのために生きることですが、「死ぬこと」は、さらに良いことだと言います。これがこのときのパウロの中にある「生きること」と「死ぬこと」の意味なのです。

第22節、もしパウロが生き続ければ、パウロは福音の真実をユダヤ人や偽のクリスチャンから守り、多くの地でさらに多くの人に福音を伝えて、そうやってイエスさまのために有益な仕事ができます。

第23節、もしパウロが死ねば、パウロはイエスさまの居る場所へ行き、イエスさまと合流できますから、これはパウロにとってはこの上ない喜びなのです。このためパウロの心は生きるか死ぬか、二つの欲望に引き裂かれている、と書いています。

第24節~第25節、パウロはピリピの教会のためには自分は生き続けた方が良い、と書き、それを知っているからこそ、自分はピリピの教会が成長し、信仰による喜びを経験するのを助けるために生き続けるのだろうと確信しているのです。

第26節、パウロはもう一度ピリピを訪れる機会について言及しますが、パウロはこの後でマケドニヤを訪れていますから、間違いなくピリピを再訪しています。パウロはそのときにはピリピの信者たちが、パウロを通じてイエスさまが行っていることを聞いて、一緒にイエスさまを誇り、賛美する理由を持つ、と言います。

第27節、パウロの再訪が叶おうと叶うまいと、大切なのは自分たちが天国の市民であるという自覚を持ち、福音にふさわしく生きることだとパウロは言います。ピリピから遠い町を旅し、いまはエペソで投獄されているパウロではありますが、その自覚さえあれば、クリスチャンとして同じ一つの聖霊を宿して福音のために戦う同士であると知ることができるのです。

第28節~第29節、パウロはどのようななことがあっても敵を怖がってはいけないと教え、自分の投獄は敵が滅ぼされてピリピの信者が救われることの予兆と理解します。パウロは福音を伝道するクリスチャンの特権は、イエスさまへの信仰を強めることばかりではなく、イエスさまのために苦しむこともまた特権だと知っているので、いま獄中で苦しむパウロだけでなく、遠い地でパウロの安否を気遣って祈るピリピの信者たちも、パウロの苦しみを分かち合うことで、同じように福音を伝えるクリスチャンの特権を得ていると理解できるからです。

第30節、パウロとピリピの教会は同じ戦いの中に居る同士なのです。






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