コリント人への手紙第2【手紙その1】第3章第1節~第18節:新しい契約の聖職者(続き)、新しい契約の栄光コリント人への手紙第2:手紙その1

2015年06月14日

コリント人への手紙第2【手紙その1】第2章第14節~第17節:新しい契約の聖職者

コリント人への手紙第2 手紙その1  




(英語は[NLT]、日本語は私の拙訳です。)



Ministers of the New Covenant

新しい契約の聖職者


14 But thank God! He has made us his captives and continues to lead us along in Christ’s triumphal procession. Now he uses us to spread the knowledge of Christ everywhere, like a sweet perfume.

14 しかし神さまに感謝します。神さまは私たちをとりこにし、キリストの勝利の行進に沿って私たちを引き続き導いてくださいます。いま神さまは私たちを遣わして、キリストについての知識を広めさせています。それは甘い香りのようです。

15 Our lives are a Christ-like fragrance rising up to God. But this fragrance is perceived differently by those who are being saved and by those who are perishing.

15 私たちの生涯は神さまへのと立ちのぼるキリストのような香りなのです。しかしこの香りは、救われる人々と滅び行く人々では、受け取り方が違います。

16 To those who are perishing, we are a dreadful smell of death and doom. But to those who are being saved, we are a life-giving perfume. And who is adequate for such a task as this?

16 滅び行く人々にとっては、私たちは恐ろしい死と裁きの香りです。しかし救われる人々にとっては、私たちはいのちを与える香りなのです。このような仕事に適切な人とは誰でしょうか。

17 You see, we are not like the many hucksters who preach for personal profit. We preach the word of God with sincerity and with Christ’s authority, knowing that God is watching us.

17 あなた方もおわかりのように、私たちは自分の利益のために説教をする多くの行商人とは違います。私たちは正直に、そしてキリストの権威の下に、神さまが私たちを見ていると知りつつ、神さまの言葉を伝えます。




ミニミニ解説

「2 Corinthians(コリント人への手紙第2) 」の第2章です。

「2 Corinthians(コリント人への手紙第2) 」は、パウロの少なくとも四つの手紙が一つに編纂されているという前提に基づき、章の順ではなく、全体を分割して四つの手紙が書かれた順に読んでいきます。

パウロは二回目の伝道旅行で一年半に渡ってコリントに滞在し、ユダヤ人と異邦人に福音を伝えました。パウロがコリントを去った後、コリントの教会では様々な問題が発生しました。三回目の伝道旅行の途上でパウロがエペソに滞在しているときに、コリントの教会はステパナ、ポルトナト、アカイコの三名を代表として送り、パウロに指導を仰ぎました。「1 Corinthians(コリント人への手紙第1) 」はパウロがコリントの教会へ宛てた指導の手紙でした。

パウロは「1 Corinthians(コリント人への手紙第1) 」を送るに先駆けて、テモテをコリントに派遣しています。やがてエペソに戻って来たテモテは、パウロにコリントの緊急事態を伝えます。それはコリントにパウロが説くのとは異なる福音を説く人たちが現れ、コリントの信者たちを惑わし、さらにその人たちはパウロの使徒としての資格に疑問を投げかけていると言うのです。

「2 Corinthians(コリント人への手紙第2) 」に編纂された第一の手紙は、この事態に対して、パウロが自分の資格について弁明する内容の手紙になっています。

第14節、まず、パウロは自分が神さまの意図に沿って福音を広める活動していると書きます。パウロは自分が伝えるイエスさまの福音は、甘い香りのようだと書いています。

第15節、パウロは福音を伝える自分たちの生涯は、神さまにとってはイエスさまのような香りだと言います。この神さまへと立ちのぼる「香り」の表現は旧約聖書の律法に多数登場します。たとえばExodus 29:15-18(出エジプト記第29章第15節~第18節)は祭司職のアロンの一族を清めるための儀式を書いた部分です。

「15 あなたは雄羊一頭を取り、アロンとその子らはその雄羊の頭に手を置かなければならない。16 あなたはその雄羊をほふり、その血を取り、これを祭壇の回りに注ぎかける。17 また、その雄羊を部分に切り分け、その内臓とその足を洗い、これらをほかの部分や頭といっしょにしなければならない。18 その雄羊を全部祭壇の上で焼いて煙にする。これは、主への全焼のいけにえで、なだめのかおりであり、主への火によるささげ物である。」([新改訳])。

ここでいけにえとして祭壇の上で焼かれて煙になる雄羊は「なだめのかおり」だと書かれています。聖書には信者の祈りが神さまへと立ちのぼる香りだと書かれている箇所もあり、私たちが神さまを信じて行う行動は神さまの下へ、かぐわしい香りとなって届くのです。

第16節、しかし神さまにとってはかぐわしい香りも、福音を信じない人たちには「死と裁きの香り」となります。福音を信じない者は、最後の裁きで神さまから切り離され、消えることのない火の中へ投げ込まれる、と教えるからです。

第17節、パウロは自分たちの活動はイエスさまの権威に基づいていて、神さまが自分たちを見ていることを知りながら、正直に福音を伝えていると言います。そしてこの節で、自分たちは個人的な利益のために教えを説く行商人のような人たちとは違う、と書いていますが、これは恐らくパウロがエルサレムの教会のために行っている資金集めについて、パウロが私利私欲のために行っているとの批判が出ているから、これに反論しているのだと思われます。






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コリント人への手紙第2【手紙その1】第3章第1節~第18節:新しい契約の聖職者(続き)、新しい契約の栄光コリント人への手紙第2:手紙その1