テサロニケ人への手紙第1:第2章テサロニケ人への手紙第1:第1章

2015年04月30日

テサロニケ人への手紙第1第1章第1節~第10節:パウロからのあいさつ、テサロニケの信者の信仰

テサロニケ人への手紙第1 第1章



(英語は[NLT]、日本語は私の拙訳です。)


Greetings from Paul

パウロからのあいさつ


1 This letter is from Paul, Silas, and Timothy. We are writing to the church in Thessalonica, to you who belong to God the Father and the Lord Jesus Christ. May God give you grace and peace.

1 この手紙はパウロ、シラス、テモテからです。私たちはテサロニケの教会に宛てて、父なる神さまと主イエス・キリストに属するあなた方に書いています。どうぞ神さまがあなた方に恵みと平安を与えてくださいますように。



The Faith of the Thessalonian Believers

テサロニケの信者の信仰


2 We always thank God for all of you and pray for you constantly.

2 私たちは常にあなた方すべてについて神さまに感謝し、あなた方のためにいつもお祈りしています。

3 As we pray to our God and Father about you, we think of your faithful work, your loving deeds, and the enduring hope you have because of our Lord Jesus Christ.

3 私たちが父なる神さまにあなた方のことを祈るとき、私たちはあなた方の忠実な働きと、愛に満ちた行い、そして主イエス・キリストによってあなた方が抱く永遠の希望を思い起こします。

4 We know, dear brothers and sisters, that God loves you and has chosen you to be his own people.

4 親愛なる兄弟たち、姉妹たち、私たちは神さまがあなた方を愛し、ご自身の民として神さまがあなた方を選ばれたと知っています。

5 For when we brought you the Good News, it was not only with words but also with power, for the Holy Spirit gave you full assurance that what we said was true. And you know of our concern for you from the way we lived when we were with you.

5 と言うのは私たちがあなた方に福音をもたらしたとき、それは言葉だけによってではなく、力も助けになりました。なぜなら私たちの話したことが正しいと、聖霊があなた方に十分な確信を与えてくれたからです。そして私たちがあなた方と共にいたときの私たちの生活から、私たちがあなた方に抱いた心遣いをあなた方は知っています。

6 So you received the message with joy from the Holy Spirit in spite of the severe suffering it brought you. In this way, you imitated both us and the Lord.

6 それであなた方は過酷な苦しみがあったにもかかわらず、聖霊からの言葉を喜びをもって受け入れました。このようにしてあなた方は私たちと主を見習ったのです。

7 As a result, you have become an example to all the believers in Greece -- throughout both Macedonia and Achaia.

7 結果としてあなた方は、マケドニヤとアカヤを通じてギリシヤ中の信者の模範となりました。

8 And now the word of the Lord is ringing out from you to people everywhere, even beyond Macedonia and Achaia, for wherever we go we find people telling us about your faith in God. We don’t need to tell them about it,

8 そしていま、あなた方から出た主の言葉は、マケドニヤとアカヤを超えてあらゆる場所の人々に鳴り響いています。私たちが行くところ、どこにでもあなた方の神さまに対する信仰について語る人々がいます。私たちが彼らに主の言葉について話す必要はありません。

9 for they keep talking about the wonderful welcome you gave us and how you turned away from idols to serve the living and true God.

9 彼らは、あなた方が私たちにくれた素晴らしい歓迎についてと、あなた方がどのように偶像を捨てて、生きる真実の神さまに仕えるようになったかを語り続けます。

10 And they speak of how you are looking forward to the coming of God’s Son from heaven -- Jesus, whom God raised from the dead. He is the one who has rescued us from the terrors of the coming judgment.

10 そして彼らは、あなた方がどれほど神さまが死者の中からよみがえらせた息子、イエスさまが天から来ることを心待ちにしているかを話します。イエスさまはやがて来る裁きの恐怖から私たちを救ってくださいました。




ミニミニ解説

「1 Thessalonians(テサロニケ人への手紙第1) 」の第1章です。

第1節、手紙は第2回目の伝道旅行のグループである、パウロ、シラス、テモテの三名の連名で、テサロニケの教会に宛てて書かれています。

第2節~第3節、三名がテサロニケの信者たちについてお祈りをするときのことが書かれていますが、主語が「we(私たち)」となっているようにパウロたちはお祈りをするときに三人で一緒に行っています。 お祈りではまず最初に神さまに感謝します。伝道活動を行うパウロたちが、テサロニケの信者が得られたことについて、真っ先にすることは神さまへの感謝です。

続いてお祈りをしているときにパウロたちが思い出すことが三つ書かれています。何しろテサロニケの信者たちはギリシヤ中のクリスチャンの模範なのですから、パウロたちが何を思い出すかは注目に値します。それは「faithful work(忠実な働き)」と、「loving deeds(愛に満ちた行い)」、そして「enduring hope(永遠の希望)」です。[KJV]ではそれぞれ「work of faith」「labour of love」「patience of hope」となっています。一つ目の鍵となる言葉「faith」は「信仰」、神さまを強く信じる気持ちのことです。二つ目の鍵となる言葉「love」は「愛」、これは他者へ示す愛のことです。三つ目の鍵となる言葉「hope」は「希望」、これはイエスさまの再来への希望であり、私たちの生が死で終わらず、その後に天国で永遠の時間軸をすごすことへの希望です。「信仰」「愛」「希望」、この三つが模範となるテサロニケの信者がパウロたちに印象づけた事柄です。

第4節~第5節、パウロたちはテサロニケの信者たちが神さまによって選ばれた人たちだと確信しています。それはパウロたちがテサロニケの人たちに福音を伝えたときに、聖霊の働きが顕著に見られたことによります。「Acts(使徒の働き)」やパウロの書簡を読むと、この時代、どうやらイエスさまの直弟子たちが福音を伝えたときには、いまの私たちからは想像もできないような聖霊の働きが、そこに居合わせたすべての人に感知できたようです。それはたとえば「異言」と言って、福音を受け入れた人が突然習ったこともない外国語で話し始めるとか、奇跡のわざのようなものの発現だったと思われます。それから第5節の終わりには、パウロたちがテサロニケにいたときに生活の様子が、テサロニケの信者たちに何かしらの良い影響を与えたと書かれています。きっとパウロたちの生活からも「信仰」と「愛」と「希望」が感じ取れたのでしょう。

第6節によると、テサロニケの信者たちも少なからず苦しみを受けたのです。しかしテサロニケにの信者たちは、私たちに救済をもたらすためにイエスさまがくぐられた苦難と、そのイエスさまの福音を伝えるためにパウロたちがくぐり抜けて来ている困難の数々を知って、信仰には苦難がつきものであるとむしろそれを見習って、喜びを持って福音を受け入れる姿勢へと昇華させたのです。

第7節~第8節、マケドニヤは現ギリシヤの北部、アカヤは同南部です。テサロニケの信者はギリシヤ中の信者の模範となったのです。ギリシヤのどこの町へ行っても、テサロニケの信者の話が出て来ます。テサロニケの信者たちがあらゆる場所で福音を伝えているので、パウロたちにはもはや伝えることがありません。

第9節、人々がテサロニケの信者について語るのは、パウロたちがテサロニケを訪れたときの様子と、信者が偶像崇拝を捨てて、聖書に書かれている唯一の神さまへの信仰に向かったときの様子です。場所はギリシヤですから、人々は一般にギリシヤ神話に登場する多くの神々を信じています。町には神殿や祭壇がたくさんあるのです。日本の町も同じような状況ですね。どこの町を歩いても神社やお寺があちこちにあり、祠の中には大小の石像やご神体があり、お地蔵様やら、社(やしろ)やら、そこら中で人々が手を合わせて拝んでいます。テサロニケの信者たちはそういう信仰を捨てて、世界を創造した唯一神である神さまだけを信じ、その神さまが用意した救済計画である福音を信じたのです。

第10節、さらにテサロニケの信者に顕著なのは、彼らがイエスさまの再来を心待ちにしていることです。聖書によるとイエスさまはある日、天から地上へと再来され、最初にクリスチャンを自分のところへ迎え入れます。それはその後で地上に起こる数々の苦難と、その後に来る「最後の裁き」からクリスチャンを救うためです。






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